確定拠出年金の制度を使える人はしっかりと使うべき

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最近では企業型確定拠出年金(DC)において、基本給からDC掛金に充当する金額を積み立てられるようにする、従業員の自由意思でDCへの加入を選択できる制度を導入する企業も増えています。

このような場合、表向きは企業が掛金を拠出していることになりますが、実質的には従業員が自分の給与の中からDCに積み立てていくことになります。

選択制DCで毎月2万円を積み立てていった場合と、毎月2万円を従来どおり給与として受け取って自分で積み立てていった場合の違いを計算してみました。

給与として受け取ると、税金と社会保険料の合計で20%程度差し引かれてしまうので、実際の1か月の積立額は1.6万円ほどになります。

さらに、年2%の利回りが期待できたとしても、利益や利息からは20%(復興特別所得税を加味すると20.315%)の税金が差し引かれるので、38年間積み立てた場合だと、362万円もの違いになるのです。

どのみち将来のために少しはお金を貯めておきたいと思うのなら、普通に積み立てるよりも、DCの制度を使える人はしっかりと使うべきです。将来にわたってDCの税制優遇が現在の制度のまま続いていくのか
というと、10年後、20年度、30年後にどうなっているかは誰にもわかりません。

何年も前から退職金に対する税制優遇の見直しが検討されているという話を聞いたことがありますし、運用益に対する非課税の制度も将来的には見直される可能性があります。

それらの制度改正の可能性はDCの制度のリスクのひとつにはなりますが、メリットがまったくなくなってしまうような見直しが行われる可能性は低いでしょう。

税制改正では企業型DCの掛金の上限がわずかながら引き上げられることになりそうです。

今後の制度改正の動向に注目しつつも、利用できる人は積極的に利用すべきでしょう。

<続く>